自然派ボルドーと言えば、シャトー フーガの名前は偉大だ。
18世紀から続く家族経営、常に本物のワインを追求し続け、リーダーとなってきたシャトー。
22haの畑の下に二本の川があるため水捌けが良好で、畑は石灰岩の岩盤の上に鉄分を多く含む粘土層の丘にある。醸造はステンレスバットで自然酵母によって行われ、その間、ピジャージュで優しく抽出を行う。ポンプを使うルモンタージュは強いので行わない。
エイジングにおいても樽は使用せず、真にエレガントで繊細な葡萄のフルーツワインを心掛けている。酸化防止剤不使用のボルドーのヴァンナチュール、自然酵母、ノンフィルター、低糖。認証AB-ECOCERT、DEMETER、BIODYVIN。
大規模なシャトーが多く、保守的でクラシックを好むボルドーにして特異稀なワイン。まろやかなアタックはナチュールボルドーならではのもの。チャーミングさと上品さを併せ持つ。
ラベルに描かれている「100」の文字は、フランス語の「100=Cent(サン)」とワインの名前にある「Sans(サン)」とをかけた、フランス人らしいウィットに富んだ言葉遊び。熟成によるピークは2030年。