1990年代初頭より続くシャンパーニュ・メゾン「オーギュスタン家」。
アヴネ・ヴァル・ドール 村、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ(マルヌ渓谷)とモンターニュ・ド・ランスの麓とヴェルテュ村 コート・デ・ブランに9haの畑を持つ。
現当主マーク・オーギュスタンは5代目となる。
メゾンはアヴネ・ヴァル・ドール 村にあるレコルタン・マニュピラン。
2012年より有機栽培を始め、2013年よりすべての畑においてビオディナミ農法を実践しています。
2016年にはデメテール(DEMETER)認証を取得。
※2016年以前の葡萄を使用したシャンパーニュには認定前となり認証マークは付いていません。
アヴィーズの醸造学校を卒業後、 1991年父より継承する。マークは 2012 年に畑の有機栽培認証を申請。
その頃 農業環境のエネルギーの再調整を専門とする地球生物学者のアラン・グラウダAlain Glauda から畑の力を生かす術を、そしてデュヴァル・ルロワで20年以上にわたり醸造長を務め、若くして名声を博した後、栽培醸造コンサルタントとして国際的に活躍している エルヴェ・ジェスタンHervé Jestinから葡萄の力をセラーで生かす術を学び、畑と葡萄の力をすべてワインに注ぎ込む方法を取得。ストイックに追求し、ビオディナミ、月や星々との相関、究極のビオディナミック農法を完全なるオーギュスタンの力の根源へと突き進んでいった。
ビオディナミ農法では、農作物の分野を問わず農場そのものを生命体と考える。
その内容は多様であり、できる限り自立を目指すとされている。
これまで農薬大量消費により崩されてしまった植物と土壌のバランスを正常に戻し、より丈夫で生き生きとしたものへと導いていく。
ビオディナミ農法では植物の主要な4つの要素と地球の4大要素の関係を意識している。
すなわち土と根、水と葉、空気と花、火と果物だ。
こうした植物の各要素の成長を促すため、月の位置によって様々な作業日程を判断していく。
例えば土を肥やすためには月が地の星座(おうし座・おとめ座・やぎ座)の正面にくる日に、果物の実りをよくするためには月が火の星座(しし座・おひつじ座・いて座)の正面にくる日に作業する、など。
マーク・オーギュスタンのワイン造りの基本であり、畑ごと別々に適した方法を選んで施している。
常に疑問を投げかけ、たゆまぬ努力を続けるマーク。
葡萄畑の土壌の適温を守る為にアマを植え、その効果を観察。
また生物多様性を維持するために野菜を植えてパーマカルチャーを行う努力も惜しまない。
空気、水、生物多様性といった環境を敬い、土壌に生きる微生物を守る畑作り。口にした瞬間テロワールの魅力が伝わる、シャンパーニュ1本1本が製品では無く、作品!!
マーク・オーギュスタンはビオディナミックを通して大自然の作品を制作するアーティストなのです。
※妻のエマニュエル夫人もシャンパーニュ葡萄農家に生まれた5代目
アヴネ・ヴァル・ドール 村はチョーク、砂、粘土、石灰質が混ざった地層が幾層にも積み重なった土壌だ。
モンターニュ・ド・ランスの麓、ヴァレ・ド・ラ・マルヌに位置する丘陵の大部分は北向き。
葡萄の実は、適切な温度調節をしてくれる森に守られて熟します。ここはピノ・ノワールの王国。
この品種は力強く豊かで、石灰質のひんやりした土壌に完璧にマッチし、濃厚で深みがあるワインを産み出していく。
元々が力強いピノ・ノワール葡萄の産地。
ここにマーク・オーギュスタンの宇宙の大自然のパワーが注がれ、類まれな怪奇なる力を持ったシャンパーニュが産まれていく。
代々伝わるオーギュスタン家の畑作りには哲学としての決まりがある。
冬は剪定の時期だが、木を傷つけない方法で行い、
6月は成長期の伸びすぎた枝を管理する為に刈り込むのではなく、あえてトレサージュ、つまり編み込んでいく。
一般的な栽培手法と比べて、圧倒的な時間も手間もかかる方法で、特別な道具も必要となる。
葡萄畑では、ビオディナミ農法を⾏い、ボルドー液(硫酸銅⽔溶液、有機栽培でも認められている)も使わない。
プレパラシオン水晶液、オゾン⽔溶液、重曹⽔溶液などで代替。
収穫後は、すぐにプレス機にかけ、搾汁はディナミザーと呼ばれる管に通し、葡萄ジュースに活⼒を与え、⾃然酵⺟で発酵後、原酒の白ワインは、澱と一緒に11ヵ月かけて甕やタルで熟成。
※⼤手シャンパーニュメーカーは4ヵ月ほど
マダガスカル産の有機栽培されたサトウキビから作られた砂糖を使い糖液を造り、瓶内ニ次発酵を⾏う。
亜硫酸を使用せず、ドサージュもしない。
まさしく、天然で自然そのもののシャンパーニュ。
「このシャンパーニュと他社との違いがすぐ分かるのは、抜栓して2分以内に抜いたコルクを耳に当ててみてください。
他のシャンパーニュではまず聞こえないシュワシュワ音がコルクからします。人間も生まれた時泣くでしょ。
うちのシャンパーニュは全員俺の子供だ。シャンパーニュのそれぞれのロットに、出荷前日に我が子を抱くようにシャンパーニュの瓶を撫で話しかけ、これから1ヵ月以上船に揺られることになる。このように。と瓶を揺らして輸送に耐えられるように練習をさせてあります。
どうか宜しくお願い致します。」
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ビオディナミック・
亜硫酸無添加ナチュール
シャンパーニュ
火は我々の人間社会に必要かつ大切なエネルギー。
火は常に形を変え、予測不能。周り一帯にゆらゆらと揺れる光を放出する。
フ-は火の力を宿したシャンパーニュ。
平均樹齢68~70年樹。
ドサージュ0、ビオデナミ造り、酸化防止剤無添加、自然酵母、自然発酵、ノンフィルター。
原酒は甕や樽で11ヵ月のシュールリー熟成60ヵ月~72ヵ月二次発酵熟成後デコルジュマン。
世界ソムリエチャンピオン「マルク・アルメルト」絶賛一押しの飛びぬけたクオリティの最高級シャンパーニュ。
爆発する香り、複雑で焔の様に様々な複雑味と洗練された品格の高さを感じさせる。
余韻はすこぶる長く深い。
⾚身の魚料理全般。特に本マグロの⾚身、中トロの鮨。
⽜肉全般すき焼き等。10〜11 度くらいで合わせたい。
ボルドーワイン大学、公認ワイン鑑定士みんな大好き加藤尚孝氏テイスティングノート
FEU(火、炎、陽)の名の通り、爆発的に香りが出てくる。果実味が口中いっぱいに広がり、味わいも凄まじく複雑だが、飲み手が探しに⾏かなくても様々な味わいを表現してくれる。
妖艶、烈火、しなやか、円熟、荘厳、ゴージャス、チャーミング…
中盤からファイナルに向けての流れがとてもよく、余韻は、とてつもなく長い。
⼒強さの中に洗練された感もあり、とても完成度が⾼く飲みごたえのある最⾼級シャンパーニュ。
⾚身の魚料理全般。特に本マグロの⾚身、中トロの鮨。⾶騨⽜の炙り、しゃぶしゃぶ、⽐良⼭荘の熊肉。焼鳥全般特にぼんじり、⽜肉全般すき焼きなど。
10〜11 度くらいで試飲されることをお勧めします。(冷やしすぎない)